現地26日の米G1トラヴァーズステークスで、ケンタッキーダービー馬メイジとベルモントステークス馬アルカンジェロのどちらに騎乗するか苦渋の選択を迫られていたJ.カステリャーノ騎手が、後者を選んだことが分かった。米競馬メディア『bloodhorse.com』が報じている。

　カステリャーノ騎手はメイジの手綱を取ってKYダービーを制し、クラシック第2戦のG1プリークネスSでは3着、前走のG1ハスケルステークスは2着。そのメイジが不在だったクラシック最終戦のベルモントSではアルカンジェロを勝利に導いた。

　メイジはG1フロリダダービー（2着）で騎乗したL.サエス騎手に乗り替わる予定。G.デルガド調教師は「ハビエル（カステリャーノ騎手）はもう少し時間が欲しいと言っていたが、もう待てなかった」と9日にコメント。

　カステリャーノ騎手は「2頭とも非常に才能ある馬。難しい決断だった。（メイジ陣営は）騎手を決めたがっていたし、それは理解できる。彼らが望む答えを出せなかっただけ。私にはまだグッドホースがいる」と語っている。