英ウィンザー競馬場で現地26日に行われたG3ウィンターヒルステークス（3歳以上、芝10ハロン）は、2番人気のパッセンジャーが最後方の6番手から馬群に突っ込むと、3番手から粘り込む1番人気ウエストウインドブローズとの叩き合いを短アタマ差で制した。

　パッセンジャーはスタートの一完歩目が遅く最後方からになるも、直前の馬たちが最終コーナーで先行勢の外へ回り込んだのを見て中へ。ウエストウインドブローズの背後に取りついて追いくらべに持ち込み、3着の4番人気バーデットロードにはさらに4馬身1/2差をつけた。

　パッセンジャーはM.スタウト調教師が管理するユリシーズ産駒の3歳牡馬で重賞初制覇。デビュー2戦目のG2ダンテステークスでハーツクライ産駒コンティニュアスと同着の3着に好走し、次走の英ダービーには8万5000ユーロ（約1300万円）を払って追加登録するも12着に大敗した。今回はそれ以来となる仕切り直しの一戦を制して通算4戦2勝としている。