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ネイチャーストリップが現役生活に幕、9歳初戦の豪G3コンコルドSで精彩欠く

2023年09月03日 15:34

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 オーストラリアのスプリント戦線で一時代を築いたネイチャーストリップの引退が決定し、同馬を管理してきたC.ウォーラー調教師により現地2日に発表された。

 この日、ネイチャーストリップはランドウィック競馬場で行われたG3コンコルドステークス(3歳以上、芝1000m)にて1番人気の支持を受けて9歳初戦を迎えるも、大外枠から好位の外を走って迎えた直線で突き放される一方となり、勝ち馬から5.76馬身差の6着に完敗した。

 そして、レース後にウォーラー師は「オーナーたちに代わりネイチャーストリップの引退を発表する」と表明。「彼はアメージングな馬であり続けた。なすこと全てに彼の能力を発揮したきた。今日もだ」「今日の彼はかつてと同じ馬ではなかった。スタートが良く、道中も軽快で、伸びてきそうに見えたが、かつてのような爆発力や加速はなかった」と、ベストを尽くした中にも衰えを隠せなくなっていたことを決断の理由に挙げた。

 ネイチャーストリップの通算成績は44戦22勝。G1レース9勝の中にはTJスミスステークスの3連覇をはじめ英ロイヤルアスコット開催のキングズスタンドステークスが含まれ、重賞(計14勝)以外にも芝レースとして世界最高賞金のジ・エベレスト制覇も果たした。豪年度代表馬には2回選出され、通算獲得賞金は2076万5008豪ドル(約19億5900万円)に上る。

 なお、レースはスニッツェル産駒の5歳セン馬リマーキー(3番人気)が先行策から押し切って重賞初制覇。0.31馬身差の2着に2番人気インシークレット、さらに0.17馬身差の3着に4番人気ベラニポティナで決着した。