【ムーランドロンシャン賞】武豊が日本人騎手による史上初海外G1制覇!94年スキーパラダイス
2025年09月02日 16:05

今週末、7日(日)にフランスのパリロンシャン競馬場ではムーランドロンシャン賞(G1、芝1600メートル)が行われる。日本からは前走ドーヴィルのジャックルマロワ賞で5着に好走したゴートゥファースト(牡5、新谷)が参戦し、JRAによる海外馬券発売が行われる。
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初めて海外馬券発売が行われるムーランドロンシャン賞は、94年に武豊騎手がスキーパラダイスで勝利。「日本人騎手による史上初の海外G1制覇」となったレースとしても知られている。
スキーパラダイスはフランス最強の調教師、アンドレ・ファーブルが管理した米国生まれの牝馬。3歳シーズンの93年に仏1000ギニー、ジャックルマロワ賞、ムーランドロンシャン賞、フォレ賞、BCマイルとG1で5度の2着があった。4歳春に来日し、武豊騎手とコンビを結成。始動戦の京王杯SCを快勝し、安田記念5着、アスタルテ賞(G2)2着、ジャックルマロワ賞5着から挑んだムーランドロンシャン賞で待望のG1初制覇を果たしている。
武豊騎手はその後、スキーパラダイスの弟、スキーキャプテンとのコンビで95年ケンタッキーダービーに日本調教馬初参戦を果たした(14着)。スキーパラダイスの血統は日本競馬で今も活躍を続けており、娘のエアトゥーレは重賞を制し、武豊騎手とのコンビで海外遠征を実現させた。他にも孫のキャプテントゥーレが08年皐月賞を制覇。同じく孫のロワジャルダン、クランモンタナ、シルヴァーソニックが重賞を制し、今夏にはひ孫のペリエールがエルムSを勝利している。