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【凱旋門賞】「最も美しい馬だ」現地記者の賛辞にクロワデュノールの斉藤崇師「光栄」/一問一答

2025年10月02日 14:55

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 凱旋門賞(G1、芝2400メートル、5日=パリロンシャン)へ向け、日本馬3頭の各陣営が1日、フランスギャロ主催の共同記者会見に臨んだ。プランスドランジュ賞を勝って出走するダービー馬クロワデュノール(牡3)は斉藤崇史調教師(43)がここまでの調整を語っている。

◇ ◇ ◇

-初めての挑戦ではないが、今回の挑戦に向けた気持ちは?

 凱旋門賞は4年前にクロノジェネシスで挑戦させてもらって、結果はダメでしたけど、あのときダメだったのが自分の中で後悔として残っていたので、馬は違いますけど、今回、挑戦できる機会を得られたのは本当に幸運なことだと思っています。

-前哨戦がプランスドランジュ賞でした。日本の馬はニエル賞やフォワ賞を選ぶが?

 日本のマスコミには話していますが、一番の魅力は距離で、G3ということでスローペースだろうというところです。ニエル賞は58キロで、プランスドランジュ賞も(別定戦で負担重量が)58キロの出走でした。斤量も同じでしたので、全体的なものをふまえて、プランスドランジュ賞を使わせてもらいました。

-ダービー馬ですが、レース経験は少ない方だと思います。その点の心配は?

 初めての出走というわけではないし、過去にはラムタラだったり、(クロワデュノールよりも)もっと少ない経験で(凱旋門賞を)勝っている馬がいるので心配していません。

-北村友一騎手がインタビューで「クロワデュノールが世界で一番強い」と言っていたのですが、それは本当ですか?

 僕はそれは聞いてないので、ちょっとわからないです。

-調教を見ていて、ここ最近、私(質問した現地メディアの記者)が見た馬で最も美しい馬だと思いました。馬体面をどう見てますか?

 日本馬としては線の細い部分もあると思いますが、おそらくキタサンブラックから引き継いだもので、この馬の特徴だと思います。そう思ってもらえたのでしたら光栄だと思いますし、僕もそのとおりだと思います。

-21年のクロノジェネシスの結果を受け、その後の海外遠征などさまざまな経験があって、調教師として、どのような学びがあったのか教えてください。

 21年(クロノジェネシスで参戦)のときはそれでいいと思って使ったけど、レースが終わって、「トレーニングがハードだったな」と思いました。ドバイやサウジ、いろんな国に行って、なかなか勝てなかったけど、いろんな馬たちがいろんなことを教えてくれたと思います。海外だけじゃなく、日本も含めて、たくさんの馬たちに教えてもらいました。今回はクロワデュノールに対して、一番いいと思うことをやってこられたし、いろんな馬にいろんなことを教えてもらってきたので、教えてもらってきたことを今回ここで試せていると思います。

-パリロンシャン競馬場への適性についてどう考えているか教えてください。

 前走のプランスドランジュ賞のときもそれなりに悪い馬場でしたし、あれくらいならこなせると思います。ただ、2着馬(ダリズ)に詰め寄られたところを考えると、そのあたりもわからないなと考えています。

-前走後に「状態が上がりきっていないなかで使って、その後をしっかり見ていきたい」と話していたが、ここまでの調整はどうですか?

 そのあたりは大丈夫でした。皐月賞とかに比べても負担にならずに済んだかなと思います。

-それはレース選択がうまくいったというところでしょうか?

 そうだとは思いますが、あのレースを選んで良かったのかどうかは、5日(凱旋門賞のレース当日)になればわかると思います。

出典:日刊スポーツ