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【凱旋門賞】世界的名手スミヨンが展望、日本馬3頭にも言及「日本馬はお世辞抜きで…」

2025年10月03日 15:45

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 世界的名手クリストフ・スミヨン騎手(44)が、今年の凱旋門賞(G1、芝2400メートル、6日=パリロンシャン)を展望した。

 自身はこれまで03年ダラカニ、08年ザルカヴァで2勝。近年も21年タルナワ、22年ヴァデニでともに2着に好走している。

 スミヨン騎手は「ブックメーカーのオッズを見ると、結構幅広いオッズになっているようですが、今年は過去の凱旋門賞よりも勝つ可能性のある馬が多いオープンレース(皆にチャンスがあるレース)だと思っています」と、まれにみる混戦だと感じている。

 12、13年と2年連続2着のオルフェーヴル、19年7着のキセキと、日本馬で3度、凱旋門賞に挑戦したことがある。もちろん、短期免許での来日も多く、日本の競馬ファンにもおなじみの名手だ。今年、スミヨン騎手自身はA・オブライエン厩舎のミニーホーク(牝3)に騎乗するが、クロワデュノール、ビザンチンドリーム、アロヒアリイの日本馬3頭についても高く評価している。

 「今年は多くの馬にチャンスがありますが、お世辞抜きで、その中に3頭とも入っていると思いますよ。3頭それぞれが前哨戦を勝っていますし、歴史的にもそれらのレースを勝った馬がのちに凱旋門賞を勝っているという実績がある。これは楽しみですね。私は日本の競馬が大好きなので、日本の大きなレースはいつもチェックしています」

 今年のダービー馬クロワデュノールは特に印象に残っているという。

 「『あ、本当に来た!』と思ったくらい、前から凱旋門賞に挑戦するだろうなと思っていました」

 名手の高い評価に、日本競馬界の悲願達成への期待も高まる。

 「私が乗る馬(ミニーホーク)が出走する以上、自分が勝つ! と言いたいですが、もしそれがかなわないなら、ぜひ日本の3頭のどれかに勝ってほしいですね。3頭とも、私が日本に短期免許で行く時にお世話になっているノーザンファームの生産馬というのも何か期待してしまいますね」と、チームジャパンにもエールを送った。(聞き手=木村孝也氏)

出典:日刊スポーツ