これまでに凱旋門賞で2着と最良の成績を残した日本調教馬は3頭。いずれもフォワ賞連対からの臨戦だった。サトノダイヤモンドにとって、今回は未知のシャンティイ競馬場に心身を慣らすことが最優先の目的となるが、日本調教馬の歩みや20年以上も凱旋門賞勝ち馬を輩出していないフォワ賞の歴史に照らし合わせても、相手を問わず2着以上の結果が必要だ。

サトノダイヤモンドは今季年明けから凱旋門賞を目標としたローテーションを組み、ここまで3000m以上の阪神大賞典と天皇賞（春）を2戦のみ。阪神大賞典を快勝して臨んだ天皇賞（春）を3着で終えると、陣営は宝塚記念をパスしてフランス遠征に万全を期す決断を下した。サトノダイヤモンドにとってフォワ賞の2400mは昨秋の神戸新聞杯以来、約1年ぶり。2500mの有馬記念ではキタサンブラックに競り勝っているように、適条件で戦える今回は楽しみも大きい。リフレッシュした姿でしっかりと結果を残し、凱旋門賞へ加速したい。