香港カップには2013年から4年連続の出走。6歳で迎えた昨年の3着が最高と能力にかげりのようなものは見られない。そればかりか、下半期の大一番であるクイーンエリザベス2世カップでは昨年1着、今年も3着と上位入線を果たしている。5着や6着に負けることもめずらしくなく、年間を通じて安定した活躍を見せられるタイプではないものの、上半期と下半期を代表する2レースに限れば、昨年から2年にわたり1、3、3着と上位安定。シャティントロフィーから始動してジョッキークラブカップを経由する臨戦も同様で、地元勢の中では筆頭評価も必要な1頭だ。

前哨戦のジョッキークラブカップでは中団を手応え良く追走し、直線に入ると鋭い末脚で先頭争いに加わったが、残り200mを過ぎて脚勢が鈍り、結局は道中の位置まで下がるように5番手でゴールした。昨年のアタマ差2着と比較すれば着順を下げた格好だが、走破時計では上回り、上位争いにもしっかり絡んだ。この馬らしい決め手も披露しており、内容としては決して悪くない。昨年の香港カップではエイシンヒカリのマークが薄く、追撃のタイミングがやや遅れた感もあって3着。手の内を知った上で臨む今回は当然、手強い相手となるはずだ。