年度代表馬に輝いてから早3シーズン目。昨季の連対は香港金盃での1着のみと、近走は結果を残せずにいるデザインズオンロームだが、地元ファンがチャンピオンに寄せる信頼は今も変わらない。今季は10月のG2シャティントロフィーで始動。距離不足の1600m戦ということもあり7番人気の低評価だったが、ブレイジングスピードをハナ差で退け幸先良いスタートを切った。しかし、2走目の前走、ジョッキークラブカップは単勝3.2倍の1番人気に支持されるも、一転して最下位の9着に沈んでいる。ただし、これは明らかに展開が向かなかったもの。スローペースの中で後方待機のデザインズオンロームは、やや強引な仕掛けから前を捕らえに出たものの、さすがにスタミナがもたなかった。

今回はエイシンヒカリの先導が予想されるため、打って変わってハイペースも期待できる。昨年の香港カップでは向正面で20馬身ほど離れた殿を追走し、大外から4着まで追い上げた。骨折明けの叩き2戦目と臨戦に余裕がない状態だったことを考慮すれば、順調に迎える3戦目で、エイシンヒカリの実力を把握できている今年の方がチャンスも大きいはず。大挙襲来する日本勢に、地元のトップホースとして意地を見せてくれることだろう。