オーストラリア競馬の2022/2023シーズンが現地7月31日に全日程を終了。ヴィクトリア州およびニューサウスウェールズ州（NSW）の二大地区において、主要競走を行うメトロポリタン開催の騎手と調教師のリーディング（勝利数）が確定した。

　メルボルンを中心とするヴィクトリア州の騎手リーディングは、香港でも活躍したB.シン騎手が66勝を挙げて初タイトルを獲得。シン騎手は2007/2008シーズンにNSW州でもメトロポリタンの首位騎手に輝いており、史上初となる両地区でのタイトル獲得という快挙を成し遂げた。同じく調教師部門では97勝でC.マー＆D.ユースタス調教師がリーディングとなっている。

　シドニーを中心とするNSW州は、J.マクドナルド騎手が96勝、C.ウォーラー調教師が139勝でそれぞれのタイトルを獲得。マクドナルド騎手は5年連続の7回目、ウォーラー師は初リーディングの2010/2011シーズンから13季連続での首位調教師となった。

　なお、豪競馬メディア『racing.com』によると、2020/2021シーズンにヴィクトリア州の年間勝利記録の105勝をマークしてリーディングに輝き、今季も59勝で同2位のJ.カー騎手は、3月の落馬負傷から肉体的に回復しているものの、いまだに神経系のテストをクリアできておらず、新シーズンの復帰にも影響が出ている。

　また、NSW州でマクドナルド騎手に次ぎ2位のZ.ロイド騎手は、76勝を挙げて見習い騎手部門のリーディングを獲得した。

・ヴィクトリア州（カッコ内は勝利数）
騎手
1 B.シン（66）
2 J.カー（59）
3 C.ウィリアムズ（40）

調教師
1 C.マー＆D.ユースタス（97）
2 P.ムーディー（58）
3 B＆JD.ヘイズ（45）

・ニューサウスウェールズ州
騎手
1 J.マクドナルド（96）
2 Z.ロイド（76）
3 D.ギボンズ（72）

調教師
1 C.ウォーラー（139）
2 G.ウォーターハウス＆A.ボット（71）
3 J.カミングス（70）