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米G1パシフィッククラシックは3歳馬のワンツー、アレイビアンナイトが際どく逃げ切り

2023年09月03日 15:39

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 米デルマー競馬場で現地2日に行われたG1パシフィッククラシック(3歳以上、ダート10ハロン)は、1番人気のアレイビアンナイトが発馬よく先手を奪うと、背後の3、4番手から相次いで襲い掛かるライバルたちを封じて逃げ切った。

 ゲートを決めたアレイビアンナイトは半マイル通過46秒60の緩みないペースでレースを先導。2馬身差の3、4番手で2番人気のゴーロケットライド、6番人気のスローダウンアンディが並走し、第3コーナーからスローダウンアンディが動いてアレイビアンナイトを捕らえにかかった。

 最終コーナーでは両馬が併せ馬の態勢となったが、アレイビアンナイトが直線入口から突き放して一時は1馬身ほどのリード。すると、第3コーナーで置かれたゴーロケットライドが巻き返し、スローダウンアンディをかわして2番手に上がる。なおも伸びてくる相手にアレイビアンナイトも懸命に粘ってクビ差を残し、さらに1馬身1/4差の3着にスローダウンアンディが続いた。

 アレイビアンナイトはB.バファート調教師が管理するアンクルモー産駒の3歳牡馬で、デビュー2連勝で制した1月のG3サウスウェストステークスに続く2度目の重賞勝ち。サウスウェストS後は三冠戦を断念し、復帰戦となった前走の3歳G1ハスケルステークスはゴーロケットライドの3着で初黒星を喫していた。

 デルマー競馬場の公式サイトに掲載された関係者のコメントで、バファート師は「あの2頭(アレイビアンナイトとゴーロケットライド)は本当にいい馬だね。こちらに帰ってきて彼に1マイル1/4(10ハロン)を走らせることが、どうかしているのも分かっているけど、どうせ負けるならG1で負けた方がましだからね」と、敗戦も覚悟の挑戦だったことを打ち明けている。