豪ローズヒルガーデンズ競馬場で現地23日に行われた3歳G1ゴールデンローズステークス（芝1400m）は、5番人気のミリタライズが中団の内ラチ沿いから直線では馬群の外に切り替え、鋭い末脚でゴール前の混戦を0.16馬身差で断った。

　中団のラチ沿いから最終コーナーで外へ切り替えたミリタライズは、直前の1番人気シリンダーに続いて直線に入ったが、周囲がゴチャついて追い出しを一瞬待たされる格好。しかし、視界が開けると一気に末脚を絞り出してゴール前で際どく逆転した。

　4番手追走の6番人気エンキャップがシリンダーの追撃を0.04馬身抑えて2着争いを制し、2番人気のキングコロラドは後方3番手から7着、ゴールデンスリッパーステークスの覇者シンゾー（3番人気タイ）は最後方から9着に終わった。

　C.ウォーラー調教師が管理するダンディール産駒のミリタライズは、ゴールデンスリッパーSで僚馬シンゾーの13着に大敗したものの、4月にイングリスサイアーズとシャンペンステークスを連勝してシドニー2歳三冠の二冠を制覇。今回はそれ以来の白星で通算3度目のG1制覇（重賞も3勝目）とした。