日本からシンエンペラーが参戦する予定のG1アイリッシュチャンピオンステークスで有力視されていたオンブズマンが、同レースを回避することが分かった。英競馬メディア『At The Races』が報じている。

　オンブズマンはJ＆T.ゴスデン厩舎が管理するゴドルフィン所有の4歳馬。6月に英G1プリンスオブウェールズステークスを制すと、続く英G1エクリプスステークスでは3歳馬ドラクロワの2着に敗れたが、前走のG1英インターナショナルステークスではドラクロワに雪辱しての快勝。愛チャンピオンSで3度目の対戦が期待されていた。

　回避理由は、シーズン終盤の日程を見据えてコンディションを万全とするためのもの。ゴドルフィンのマネージングディレクターを務めるH.アンダーソン氏は『PA news agency』に対し、「ジョン（ゴスデン調教師）以上に、名馬のためにチャレンジングなキャンペーンを組める人はいない。秋には良い結果が出ることを期待している」と語った。

　今後は10月18日のG1英チャンピオンステークスが新たな目標となり、その後は11月の米G1ブリーダーズカップターフとG1ジャパンカップでの海外遠征の可能性も浮上。アンダーソン氏は「3レース全てを走らせることができるかは分からないが、ジョンが念頭に置いているのは間違いなくこれらのレースだ」と話している。