香港スプリント

Hong Kong Sprint

2016/12/11(日)15時40分発走 ※発走日時は日本時間

シャティン競馬場

見どころ

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ハイレベルの混戦、ビッグアーサーとレッドファルクスにもチャンス

歴史的に日本馬が苦戦してきたレースだが、今年は高松宮記念の覇者ビッグアーサーと、スプリンターズSを制したレッドファルクスの現役最強コンビが参戦。上位争いの期待は大きい。両雄の間では国内スプリント王の座を賭けた戦いにもなり、優勝して決着をつけてもらいたいところだ。

ポジションは中位を挟んで前にビッグアーサー、後ろにレッドファルクスとなることが濃厚。展開による影響も見逃せない。レーティング上位を占める強力地元勢では、昨年の優勝馬ペニアフォビアと一昨年の優勝馬エアロヴェロシティがともに先行力を武器としている。遠征馬ではオーストラリアのテイクダウンが先行策から押し切って前走G1勝ち。コーナリングが課題になるが、フランスのG1馬サインズオブブレッシングもスピードがある。

これだけの実績馬が前方にそろえば、各馬がけん制し合って先行争い激化を避けられたとしても、ラップ以上に厳しい流れになることは確実。押し切るには相当な地力が必要になるだろう。展開は中団より後方に控える差し馬に向きそうだ。

ビッグアーサーは高松宮記念で4番手から、セントウルSでは逃げ切りを決めて重賞2勝。オープン入り後の勝ち切れないキャラを積極策で払拭したが、今回は冷静に流れを見極めたい。馬群の中で脚を溜める戦法が得意なR.ムーア騎手は腕の見せ所となる。

レッドファルクスにとって差し馬有利の展開は願ってもないところだが、それは1番人気が予想される地元期待のラッキーバブルズも同じ。道中は恐らく前後の近い位置につけるはずで、マークできる立場を最大限に生かしたい。芦毛の馬体が直線で躍動する姿に期待。

前哨戦を勝った際は人気薄だったが、ノットリスニントゥーミーは昨年の香港スプリント3着馬。レーティングもビッグアーサーとレッドファルクスより上位で侮ってはいけない相手だ。売り出し中のアメージングキッズ、豪州のG1馬レベルデインの末脚も強力で、スプリントは今年の香港国際競走4鞍で最も難解な一戦ではないだろうか。