【香港国際競走】香港勢がスプリント以上に強力! 香港マイル過去10年の傾向

2016年12月05日 22:47

 まずは人気別成績。1番人気馬が一昨年のエイブルフレンドら2勝と少ないものの、連対率60%・複勝率80%と高い。2番人気馬が昨年のモーリスら最多の4勝と勝ち切る傾向が強い。以下、4・5・6・12番人気馬が1勝ずつで、伏兵の一発がある。

 2着馬・3着馬も下位人気まで幅広く分布しており、特に6~9番人気馬から2着3回・3着2回と馬券に絡むことが多い。一昨年は8番人気グランプリボスが3着と好走。伏兵馬の激走には注意が必要だ

 続いて表2はゲート番別成績。複勝率で最も高いのは9番の馬で60%と非常に高い。この9番から外のゲートに入った馬の複勝率が総じて高い。実際に3着以内馬30頭中19頭が9番以降で出ている。昨年は11番からモーリスが勝利。これら9番以降のゲート番の馬は要チェックだ。

 一方、8番より内のゲート番の馬からも好走馬は出ているが、バラけている印象。なお、2・8番ゲートからは好走馬が出ていない。

 表3は前走レース別3着以内数。地元のジョッキークラブマイル組が一昨年のエイブルフレンドらダントツの8勝をあげており、3着以内数でも19回と圧倒している。毎年1頭は3着以内に入っており、香港勢はこの組が中心だ。

 昨年優勝のモーリスはマイルCS組。一昨年3着グランプリボスもこの組で、存在感を増しつつある。安田記念組の1勝は13年グロリアスデイズ。勝ち馬は上位3レースから出ていた。

 なお、ジョッキークラブスプリントからも2着2回があるが、10年以降は3着以内馬が出ていない。

 最後に国別3着以内数を見ていただこう。香港調教馬が07~09年に3連覇を達成したグッドババら9勝と他を圧倒しており、3着以内数でも香港スプリントよりも多い22頭を占めている。前哨戦のジョッキークラブマイル組の取捨選択が馬券のカギを握りそうだ。

 日本馬は昨年のモーリスが優勝し、近2年連続で3着以内に入っている。モーリス、グランプリボスともに安田記念・マイルCSの両方で連対した経験があった。得意コースだけでなく、異なる場所でも好走できる汎用性が必要なのだろう。

 他ではフランス調教馬が2着1回・3着2回で、ヒモにはマークしておきたい。