【香港スプリント】レース傾向
2017年12月06日 12:30
昨年はエアロヴェロシティが勝利し、地元香港勢の上位独占となった香港スプリント。過去10年のデータから過去の傾向を探っていく。
まず表1は人気別成績。1番人気馬が13年ロードカナロアら3勝をあげ、複勝率70%でトップ。2番人気馬も一昨年のペニアフォビアら最多タイの3勝をあげている。以下、3・4・6・11番人気馬が1勝ずつをあげている。
複勝率では4番人気まで40%以上と高いものの、5~9番人気にかけて下がっている。逆に10番人気以下は08年に11番人気インスピレーションが勝利し、2着・3着2回ずつと馬券に絡むケースが多い。14年も日本馬のストレイトガールが13番人気と人気薄ながら3着と好走。10番人気以下の穴馬の激走を狙っても面白そうだ。
表2は前走レース別3着以内数。地元香港での前哨戦・ジョッキークラブスプリント組が昨年のエアロヴェロシティら過半数の6勝をあげ、3着以内数でも22回と断然の数を誇る。昨年もこの組が上位3着までを独占しており、毎年1頭は3着以内に入っている。
3勝で続くのが日本のスプリンターズS組。12年・13年連覇のロードカナロアの他に、11年には香港馬のラッキーナインもスプリンターズSから勝利している。
地元のジョッキークラブスプリント組、日本のスプリンターズS組の2レースが中心で間違いない。
表3はゲート番別成績。
また、内の1~7番と外の8~14番で比較した場合、内は【6-9-8-47】で連対率21.4%・複勝率32.9%、外は【4-2-1-57】で連対率9.4%・複勝率10.9%。勝利数はさほど変わらないものの、連対率・複勝率で内の1~7番に入った馬が断然優位に立っている。内枠優勢は頭に入れておきたい。
最後に表4は調教国別3着以内数。香港調教馬が近3年を含む過半数の7勝をあげており、3着以内数でも23頭と他を圧倒している。毎年強力なラインナップで、ここに割って入るのは至難の業といえるだろう。
続くのが日本馬で、12年・13年にロードカナロアが連覇。14年もストレイトガールが3着と好走している。この両馬に共通するのは前走のスプリンターズSで連対しているだけでなく、マイルG1でも好走していた点だ。参戦する日本馬は距離に融通がきくタイプでないと厳しいだろう。
他では南アフリカ調教馬が10年にジェイジェイザジェットプレーンが勝利している。勝ち馬はこの3か国に絞られていた。