【ドバイシーマC】レース傾向:5年ぶりの日本馬制覇なるか?
2019年03月28日 15:00
日本馬では2014年にジェンティルドンナが優勝しているドバイシーマクラシック。現在のメイダン競馬場で行われるようになった2010年以降の近9年のデータから過去の傾向を探っていく。
表1は年齢別性別成績。表の一番下の牝馬が15年ドルニヤら3勝をあげており、勝率、連対率、複勝率いずれもトップだ。日本馬ではブエナビスタが10年2着、ジェンティルドンナが13年2着、14年1着と好走している。少数ではあるが、牝馬はぜひチェックしておきたい。
牡馬では5歳が昨年のホークビルら3勝をあげ、勝率、連対率、複勝率いずれも優秀だ。なお、セン馬は12年シリュスデゼーグルの1勝のみで、連対率、複勝率ともに低い。
表2は出走馬の国別3着以内数。イギリス調教馬が10年ダーレミ、16年ポストポンド、17年ジャックホブスと最多の3勝をあげている。昨年は2着ポエッツワードが該当しており、3着以内馬9回と最も多い。フランス調教馬は12年シリュスデゼーグル、15年ドルニヤの2勝。地元のUAE勢も11年リワイルディング、昨年のホークビルと2勝をあげている。
3着以内数6回で、イギリスに続くのが日本馬。のべ【1.3.2.9】で複勝率40%と高いが、14年ジェンティルドンナの1勝のみとなかなか勝ち切れていない。これら3着以内馬6頭はすべて過去に東京芝2400mG1での連対実績があった。
他ではアイルランド調教馬は13年セントニコラスアビーが勝利している。
表3は前走レース別3着以内数。表の上部は外国馬、下部は日本馬と別に掲載している。外国馬のステップレースはさまざまだが、ブリーダーズカップターフ組が10年ダーレミ、13年セントニコラスアビーと2勝をあげている。ドバイシティーオブゴールド組からも16年ポストポンド、昨年のホークビルと2頭の勝ち馬が出ている。
他ではフランスの3着以内馬5頭がダルシャーン賞、メイダンホテル賞と地元の一般戦を使っていた点は注意したい。その他では英セントレジャー組からは11年リワイルディング、英チャンピオンステークス組からは一昨年のジャックホブスがそれぞれ勝利している。
日本馬では京都記念組、中山記念組と当該年のG2から複数頭の好走馬が出ている。なお、前年のジャパンカップ組、有馬記念組からは勝ち馬が出ていない。
表4はゲート番別成績。1~5番の馬は一昨年のジャックホブスら2勝をあげるも、勝率、連対率、複勝率はいずれも低い。真ん中寄りの6~10番に入った馬は昨年のホークビルら最多の5勝をあげ、連対率、複勝率ともにトップだ。昨年は1、3着馬が該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。
過去9年中5回は出走頭数10頭以下で行われているため、11番から外の馬は出走数が少ない。それでも14年ジェンティルドンナら2勝をあげて勝率はトップタイ。要注意だろう。