性齢別とゲート番に注目! ドバイワールドカップ近5回のレース傾向

2021年03月25日 12:30

 今年2年ぶりの開催となる世界最高峰のダートレース、ドバイワールドカップ。メイダン競馬場のダート2000mで施行されている2015年以降の近5回のデータを中心に分析する。

 表1はJRAで馬券発売が開始された2017年以降・近3回のドバイワールドカップ3着以内馬と主な券種の配当。地元UAE勢が2勝、アメリカ勢が1勝。3着以内馬もすべて2か国の馬で占めている

 1番人気は3年連続で連対しているものの、落ち着いた頭数の割に人気薄の馬が激走している印象。3年連続で7番人気以下のアメリカ調教馬が3着に入っている。一昨年は馬連・馬単で万馬券、3連単でも10万円を超える配当が出ている。

 表2は性齢別成績。4歳牡馬が18年サンダースノーら2勝をあげ、連対率38.9%・複勝率44.4%と優秀だ。一昨年は2着グロンコウスキーが該当しており、近5回で毎年1頭は3着以内に入っている。

 5歳牡馬は16年カリフォルニアクロームら2勝。勝率で若干4歳牡馬を上回っている。これら4歳牡馬・5歳牡馬で5勝中4勝を占めている。

 6歳牡馬は連対馬が出ていないものの、複勝率は5歳牡馬を上回る28.6%。セン馬は唯一15年にプリンスビショップが勝利している。

 表3はゲート番別成績。9番より外の馬が一昨年のサンダースノー(12番ゲート)ら近4回続けて勝利しており、連対率35.3%・複勝率47.1%と非常に高い。今年も9番より外の馬に注目しておきたい。

 内の1~4番に入った馬は15年プリンスビショップが勝利するも、複勝率15.0%。5~8番の馬では、5番ゲートの馬が【0-1-2-2】と好成績を残している。

 表4は近5回における3着以内馬の前走成績。地元UAE勢で3着以内に好走した4頭は前走アルマクトゥームチャレンジラウンド3組だった。ドバイワールドカップと同じメイダン競馬場のダート2000mで行われ、3着以内馬4頭はいずれも前走で5着以内に入っていた。

 アメリカ勢ではペガサスワールドカップ組が近3回続けて3着以内に入っている。他ではサンアントニオS組が2着1回、3着1回となっている。

 前走着順では19年3着のガンナヴェラ以外はすべて5着以内に入っていた。前走着外からの巻き返しは厳しい。

 最後に表5は2015年以降に出走した日本馬の成績をまとめたもの。15年ホッコータルマエ、17年アウォーディーの5着が最高成績となっている。ドバイワールドカップ自体では11年にヴィクトワールピサとトランセンドによる日本馬のワンツーフィニッシュがあったものの、当時はダートではなく、オールウェザーでの開催だった。

 今年出走予定のチュウワウィザードは初の海外遠征だった前走のサウジカップで9着。ダート競馬の本場アメリカ勢と地元UAE勢の壁は高いものの、前走からの上昇に期待したい。