パークヒルSで復活期すシンプルヴァーズ

2016年09月08日 10:30

 12か月前のG1英セントレジャーで、レース史上最も劇的かつ議論を呼ぶ勝利を手にしたシンプルヴァーズ。降着処分から異議申し立てにより1着を勝ち取った後は、最終戦のG1ブリティッシュチャンピオンズ・フィリー&メアSにも勝利して前途洋々に思われたが、今季は3戦未勝利のまま放牧に出ていた。

「放牧から戻った後は調整も順調」と近況を伝えるラルフ・ベケット調教師は「輸送は問題なかったし、コースでも気分良さそうにしている。楽なゲート番(14番)ではないけど、乗り越えてみせるよ」と自信を隠さない。

 ベケット調教師は未勝利からの3連勝で未知の魅力を秘めるアリッサ、7月の準重賞でバーサンティとクエストフォーモアを下したパモナとの3頭出しで臨む。

 最大の脅威はマイケル・スタウト調教師が送り込む通算5戦3勝のアビンドンか。アンドレア・アッゼニ騎手も「大きな牝馬で伸び盛り」と高く評価し、「(2400mまでしか経験がなく)2800mに延びるけど、前走の内容からも彼女はステイヤーだと思う。3歳で斤量も有利だし、レースが楽しみ」と期待している。