アリススプリングス、BCマイルで打倒テピンへ

2016年10月02日 07:21

 アリススプリングスがニューマーケット競馬場で行われたサンチャリオットSを快勝。今季3度目のG1制覇を飾り、次走のBCマイルで女王テピンと対決する可能性が高まった。

 レース終盤では逃げるアラビアンクイーンに2番手のオールウェイズスマイルが並び掛け、ライアン・ムーア騎手に外へ持ち出されたアリススプリングスがまとめて飲み込む。これで勝負ありかと思われたものの、オールウェイズスマイルの抵抗にあい、3/4馬身差でのゴール。前走のメイトロンSを後方一気の差し切りで圧勝したアリススプリングスだが、今回は当時ほどの印象を残すことはできなかった。ただ、ムーア騎手は「序盤にちょっとモタついたから少し心配したけど、すぐに気も入った。バランスが良くて凄くいい馬だよ」と、見た目以上の内容だったことを伝えている。

 この勝利を受けてエイダン・オブライエン調教師は「信じられない牝馬だね。エネルギッシュでスピードにあふれているし、心躍るものがある」と賛辞を並べた上で、「(大敗した)ロートシルト賞は過去のこと。強さとスピードを増しているし、BCマイルへ行くつもりだよ」と、昨年に続くアメリカ遠征について言及。ムーア騎手も「去年のBCジュベナイルフィリーズターフ(2着)は重馬場だったからね。テピンは難敵だけど、(今年の)サンタアニタは走りやすいと思う」と、前年の雪辱へ自信をにじませた。