アルマンゾルが英チャンピオンSも完勝、ファウンドを返り討ち
2016年10月16日 10:39
現地15日に開催されたブリティッシュ・チャンピオンズ・デーのメーンレース、チャンピオンS(10ハロン)は、愛チャンピオンSで文字通り雌雄を分けたアルマンゾルとファウンドの一騎打ちとなり、2馬身差で再びアルマンゾルに軍配。仏ダービーと合わせて3度目のG1制覇を飾った。さらに1馬身3/4差の3着には昨年に続きジャックホブスが入り、連覇が懸かったファシネイティングロックは直前で出走を取り消している。
レースではアルマンゾルとファウンドが中団に構えてお互いをけん制。激しく火花を散らしながら直線を迎えると、残り2ハロンで先頭をうかがったザグレーギャツビーに、馬群を捌いてアルマンゾルが接近する。外を回ってファウンドも追撃したが、1ハロン叩き合った末にアルマンゾルが突き放し、愛チャンピオンSでの3/4馬身よりさらに差を広げる完勝を収めた。
ジャンクロード・ルジェ調教師は「レパーズタウン(愛チャンピオンS)と同じパフォーマンスを見せてくれた。彼はチャンピオンさ。5週空けて時間も取れたし完ぺきだったね。ファウンドは13日前に凱旋門賞を戦っているし、今回は少し上回っただけで、彼女もチャンピオン。アルマンゾルにファウンド、そしてマインディング。まさにチャンピオンズ・デーだね」と、夏には決めていたという計画通りに事が運びご満悦。「来年もこの路線に置いて、凱旋門賞は様子を見てからにするよ」と、地元の大舞台参戦については考えを明らかにしなかった。
2着のエイダン・オブライエン調教師は「(ファウンドは)2週間前に凱旋門賞を戦ったばかりだし、よく走ってくれた」と労いつつ、昨年はここから参戦したブリーダーズCに関して「ハイランドリールはBCターフに行かせるけど、彼女はどうかな。去年とは(開催地の)気候が違うし、馬場も凄く速いから」と否定的だった。
なお、4月30日のジョッキークラブステークス以来の復帰戦で3着に健闘したジャックホブスのジョン・ゴスデン調教師は「長い道のりだったけど、よく戻ってくれたね。1マイル半の馬だし、ドバイでシーマクラシックを狙うよ」と今後の展望を語っている。