ワッチマン師、リキンドリングで引退の花道飾れるか
2016年10月30日 08:26
2015年に英1000ギニーをはじめG1を3勝したレガティッシモを育て上げるなど、20年にわたって活躍してきたデビッド・ワッチマン調教師。キャリアの最後にもうひと花咲かせるべく、現地30日にサンクルー競馬場で行われる2歳G1クリテリウムドサンクルーにリキンドリングを送り込む。同師は今夏の初め、他の事業に集中することを理由として調教師業から引退する旨の声明を出していた。
これまでワッチマン師は5か国でG1勝利をあげ、リキンドリングは彼がG1に使う最後の馬になる見込みとなっている。そのハイシャパラル産駒がお伽話のような結末を演出するチャンスは、決してない訳でもない。7月のデビュー戦ではカプリ(9月にG2ベレスフォードS勝ち)と接戦を演じ、先月の2戦目ではさらに良化して初勝利をあげた。
「今までも何も悪さはしてこなかったけど、見るからにステップアップしているよ。控え目に言っても、どんな結果になるか楽しみだね。馬場を問わないタイプだと思うし、やってみる価値はある」と期待を口にしたワッチマン師。最後のレース機会を迎えることについては「すべきことが沢山あるから、正直なところ、考えている暇もないね」と淡々としたものだ。
ワッチマン師によると、来季のリキンドリングはジョセフ・オブライエン調教師が管理することになるという。