BCマイル連覇狙うテピン、調教師は前走敗戦にも余裕崩さず

2016年11月02日 12:15

 ブリーダーズカップ・マイルで連覇がかかる女傑テピン。管理するマーク・キャッセ調教師は、偉業達成に自信を見せている。

 テピンは昨季のBCマイルや今年6月にアスコットで行われたクイーンアンSを含め、前々走まで怒とうの8連勝。ただし現地10月8日の前走、ファーストレディSでフォトコールに2馬身3/4差をつけられる2着に敗れた。

 5日のBCマイルではそのフォトコールを含め、欧州からもヘンリー・キャンディ厩舎のリマート、チャーリー・ヒルズ厩舎のダッチコネクション、アリススプリングスを筆頭とするエイダン・オブライエン厩舎の3頭など、そうそうたるメンバーが揃った。それでもキャッセ師は余裕ある態度を崩さない。

「テピンはハッピーでワイルドで、そしてグレートだ。枠順(8番)も素晴らしい。よどみないスピードで流れるだろうレースも我々向き。万能タイプだし、最大目標だったロイヤルアスコットでのレース(クイーンアンS)も勝った。あそこでの経験がどれほどの糧となったかと聞かれたが、今週起こるだろうことを凌ぐほどだと言ってきた。それほど印象的だったんだ。最大の後悔は、レース後に女王陛下に会えなかったことかな」

 そう語ったキャッセ師は、「再びロイヤルアスコットへ行くチャンスもあると思う。ただしその前にドバイ遠征、恐らくドバイターフで走ることになるだろう。もちろんそれらはファンタスティックな新体験になる。ただ、今は目の前のBCに集中しなくては。フォトコールに前走で負けた時、これで彼女に火がついたと思ったが、それが事実であることを期待している。もっともフォトコールの前走再現はないだろうがね」と続けていた。