11日、シャティン競馬場で香港国際競走が行われる。日本からはモーリス、エイシンヒカリなど総勢13頭が出走するが、地元香港のジョアン・モレイラ騎手に自身が騎乗する馬について聞いてみた。

　モレイラ騎手は、ヴァーズでサトノクラウン、スプリントでアメージングキッズ、マイルでエイブルフレンド、カップでデザインズオンロームに騎乗する。

　サトノクラウンについては、「8日の調教に乗ったけど、状態は良かったよ。ダービーで3着だったから、ここでも力を出し切れば十分にチャンスはあるよ」と腕をいぶす。ヴァーズではアイルランドのハイランドリールが人気を集めそうだが、「みんなが彼を倒すことを考えているよ。タフなレースになるだろうね」と予想した。

　エイブルフレンドは、昨年の12月に故障して今年の11月20日のジョッキークラブスプリント（G2）で復帰。そのレースでは4着に沈んだ。マイルで騎乗するジョアン・モレイラ騎手は、「100％でないにしても、ベストに限りなく近いだろうね。日曜日には最善を尽くせるよ」と愛馬の仕上がりに自信を持つ。

　8日の枠順抽選では、ゲート番14番に決まったエイブルフレンド。抽選会後にムーア調教師は「運が悪かった」と嘆いた。しかしモレイラ騎手は、「枠順はレースで重要な要素。道中ではどのポジションを取るかを考えている。3、4番手に付けられれば勝つチャンスはあるよ。エイブルフレンドは出遅れる時もあるのでそれを克服できればレースに勝てるよ」とさほど気にしていない。

　カップでデザインズオンロームのライバルとなりそうなのが、モーリスとエイシンヒカリの日本勢。モレイラ騎手は、今年のチャンピオンズマイルと札幌記念でモーリスに騎乗した経験を持つ。「彼はファンタスティックな馬だよ」と認めつつ、ベストな距離を尋ねると「1800だね」と話した。最後に一番自信のある馬を聞いてみると「デザインズオンローム」。カップでモーリス、エイシンヒカリに勝つ気満々でいるようだ。