A.オブライエン師がハイランドリールの香港ヴァーズ連覇に自信

2016年12月11日 08:41

 香港ヴァーズ連覇を狙うハイランドリール。A.オブライエン調教師は愛馬の適応力を絶賛している。

 昨年のシーズン当初は一流の域になかったハイランドリールだが、バリードイルの名伯楽はG1制覇の機会を求めてシカゴに送り、初タイトルをもたらした。すぐ愛チャンピオンSに使った後はオーストラリアへ遠征してコックスプレート3着。そして極東でフリントシャーを破る見事な勝利をあげた。

 今季のハイランドリールはキングジョージとBCターフを制してレベルアップ。今回は真夏のアスコット(キングジョージ)以来、初めてライアン・ムーアに手が戻る。

「ハイランドリールが凄くいい馬だということは解っていること。自在にスピードを操れて折り合いもつくし、欲しい能力が揃っている。リラックスしていて適応力があり、精神的にも安定しているんだ。早い段階から輸送に慣れていたよ」と、オブライエン師は絶大な信頼を口にした。

 また、イギリスから唯一、香港ヴァーズに出走するビッグオレンジについて、マイケル・ベル調教師は「輸送後の回復も早く、状態はいいよ。彼は気のいいタイプで、気分良く走れた時に好パフォーマンスを発揮しているから、できれば彼には逃げてもらいたいけど、(ビッグオレンジには)少しペースが速くなるみたいだし、なるに任せるさ」と泰然自若。「ハイランドリールの鎧にはヒビの一つもないかもしれないけど、レースに参加できてうれしいね」と無欲を強調している。