奇妙なメールから始まったミセスダンバーズの快進撃

2016年12月25日 10:39

 わずか1000ポンドの取引価格ながら、無傷のデビュー5連勝で重賞制覇を飾ったミセスダンバーズ。その出会いについて、ジョナサン・ポートマン調教師は奇妙なメールがもたらしたものだと述懐する。

「2月に馬を調教してほしいというメールを受信したんだけど、お金がなくて預託料を払えないから、リース先を探しているというんだ。2本脚だとか血統がない馬だとか、変な感じのメールがありがちでね。家族と休暇中だったから、帰ったら見にいくつもりと返信しておいたんだ。彼女が他へ渡ったら、それまでということにして」。

 実際に馬を見たポートマン師は(ニューベリー競馬場の)スーパースプリント向きと考え、規定の出走資格を得るためにパブリックセールへ上場。十分な値がつけば売るつもりだったものの、あえなく主取りになったという。そうした経緯をもつミセスダンバーズだが、ポートマン師の見立て通り3戦目でスーパースプリントを勝ち、さらに準重賞、そしてG3コーンウォリスSへと無傷のまま連勝を伸ばしたのだった。

「我々には資金潤沢な馬主や高馬との出会いはなかったし、予算も少ない。それでも、こういう馬で重賞を勝てることを証明したんだ」と胸を張るポートマン師。「我々が思い描く通りに行こうとしたら、来年は彼女にとってタフになるね。(経験のない)6ハロンでもやれるところを見せないと。小さな生産者や地味な種牡馬、馬主たち、そして私には大きなことだよ」と、ミセスダンバーズと描くサクセスストーリーに思いを馳せている。