重馬場のサセックスS、人気薄ヒアカムズホエンが波乱呼ぶ

2017年08月03日 13:10

 現地2日、グッドウッド競馬場でG1サセックスステークス(芝8ハロン)が行われ、単勝5番人気のヒアカムズホエンが1番人気のリブチェスターをクビ差で抑えて優勝。G1初制覇を飾った。

 さらに3/4馬身差の3着にはライトニングスピアが続き、今年の英愛2000ギニー馬チャーチルは悪化した馬場を嫌い直前で回避した。

 重馬場(Soft)で走破時計に14611を要した今年のサセックスS。ヒアカムズホエンを管理するA.ボールディング調教師は「彼は理由があってここにいるのさ。雨が降るように祈って、それが叶った。彼はこの手の馬場なら引けは取らないからね」と馬場状態を勝因にあげるとともに、「彼はG2を勝っているし、このレースでは2年前に理想より速い馬場状態で4着だった。J.クローリーが素晴らしい騎乗をしてくれたよ」と千載一遇の好機を生かした人馬を称賛していた。

 一方、惜しくも4度目のG1制覇を逃したリブチェスターのR.フェイヒー調教師は「極端な馬場状態だったね。平地というより障害馬向きみたいで心配だったんだ。勝利を見込んできたのに、そうならなかったのだからガッカリしているよ」とぐずついた空に恨み節。それでも「ダメージはほとんど無さそうだ。11日後のフランスに登録があるし、様子を見てみるよ」と、現地13日の仏G1ジャックルマロワ賞での巻き返しを示唆している。