【凱旋門賞 現地情報】ルメール騎手会見「馬場の状態は非常に重要」

2017年09月27日 22:10

 現地27日、凱旋門賞を今週末に控えたサトノダイヤモンドとサトノノブレスが、エーグル調教場の芝で追い切りを行った。以下、追い切り後に行われたクリストフ・ルメール騎手の記者会見コメント。

「まず皆様にこれだけの人数がいらして頂いてお礼を申し上げたく思います。今日の追い切りでは、霧の中からこれだけ多くの方の姿が見えてビックリしました。どうもありがとうございます」

――フォワ賞の時と比べて馬の調子は?(現地記者)

「前走の時に比べて非常に良くなっていると感じました。特に息づかいが良くなっています。ただ、僕の希望としては、もう少し良くなってほしいとも感じました。皆さんも見られたと思いますが、今日は最後のところで加速が足りなかったと思います」

――陣営から朝は調子が上がらないということは聞いているか?(現地記者)

「それは聞いてますが、僕はダイヤモンドにはレースでも調教でも何度も乗っています。この馬の加速力はよく知っていますから、それに比べて今日は少し足りなかったかなという感触です。皆さんに安心してほしいのですが、もちろん馬の状態は非常に良く、柔らかいですし、息づかいも良かったです」

――加速が少し足りないということだが、馬の状態なのか、馬場が関係しているのか?

「馬場の状態は非常に重要だと思います。フォワ賞でもご覧になったと思いますが、柔らかい馬場というのは、これだけの馬体のある馬ですとちょっと辛いかもしれません。今日も最後のところで頭が下がってしまっていましたので、馬場は重要だと思います」

――レース当日はもっと馬場が柔らかくなる可能性があるが?(現地記者)

「確かに日曜日に向けて雨が降る予報のようですね。馬場の状態も3.5~3.7という柔らかい馬場になりそうだということなので、我々の陣営にとってはあまり嬉しくはない状況です」

――フォワ賞の時は60~70%の状態だと言っていたが、今の状態はどうか?

「80~90%の状態だと思います。100%ではないですが、まだ4日残っています。今日の追い切りを踏まえて、レース当日にはもっと良い状態になると思います」

――昨年の凱旋門賞との心境の違いは?

「昨年は日本に移籍して初めての凱旋門賞で、やはりそれなりに緊張してレースに臨みました。今年は2年目になりますので、僕自身も落ち着いているところはありますし、昨年より落ち着いてレースに臨めるのではないかと思っています」

――フォワ賞に比べてダイヤモンドの走り方が変わってきているとは感じるか?

「こちらで調教を続けているので、馬の状態はとても良くなっていると思います。馬場への適応に関しては、これは馬が持っている適性ですので、柔らかい馬場が嫌いな馬は嫌いですし、得意な馬は得意です。そこは変わらないと思います」

――明日枠順が決まるが、希望の枠はあるか?

「僕自身は8番が欲しいです。これまで僕に幸運をもたらしてくれた番号だからです。それに8番というのは内枠でも外枠でもなく、良い枠だと思います。ただ、もちろん抽選ですから、決まった番号に合わせてレースを組み立てていくしかないと思います」

――内枠外枠で有利不利はあるか?

「馬場の状態によって変わると思います。良馬場だと内枠の方が良いと思います。今年はかなり重馬場になると思いますので、内外どちらもチャンスがあると思います」

――馬場や天候はどうしようもないが、ルメール騎手は勝つためにどういうことをしたいと思っているか?

「サトノダイヤモンドは日本で一番強い馬ですし、凱旋門賞を勝つのためにここに来ています。馬場やコンディションなど、手元に配られたカードは必ずしも良い状況ではありませんが、1番人気ではないので、いつもと同じ走りをできるのではないかと思っています。中盤は馬群の中にいて、末脚を利用して最後の直線で勝負をかける。非常に力のある馬ですから、その力を最大限に発揮して勝利に向かっていこうと考えています」

――凱旋門賞以外にレース当日に騎乗するか?

「マルセルブーサック賞に騎乗する予定です。G1レースに挑戦できて嬉しいです」

――日本で応援しているファンに向けて、日本語でメッセージをお願いします。

「凱旋門賞にサトノダイヤモンドが出走しますので、皆さん応援してください。自信がありますので、頑張りたいと思います。よろしくお願いします」