フランスで賞金減額への抗議行動、G1レース中止の事態に

2017年10月30日 13:10

 現地29日、仏サンクルー競馬場にて賞金減額に対する抗議行動が起こり、G1レースが中止になる事態に発展した。

 今回の件は、フランスの競馬統括団体フランスギャロが賞金減額を決めたことがフランスの馬産衰退につながると主張する調教師、オーナー、生産者たちが、第1レース終了後にサンクルー競馬場のパドック封鎖に踏み切ったもの。このため、クリテリウムドサンクルーとクリテリウムアンテルナシオナルの2歳G1が開催不可となった。

 フランスギャロの関係者は「どんな改革でも全員が納得するのは難しいもの。彼らが落としどころを見つけることを願う」とコメント。一方、クリテリウムアンテルナシオナルにファイティングアイリッシュを出走させる予定だったイギリスを拠点とするH.ダンロップ調教師は「再レースがいつになるのか、そもそも再レースをするのかも分からない。我々にとってはそれが最も重要だ」と話していた。