【香港国際 現地情報】地元関係者のレース予想 スプリント◎は満場一致
2017年12月09日 18:00
現地10日にシャティン競馬場で行われる香港国際競走。香港競馬を熟知する4人の地元関係者に各レースの本命馬を聞いてみた。
香港デイリーニュース(カメラマン)Lo Chun Kitさん(以下Kit)
アップルデイリー社(記者)Amy Chanさん(以下Amy)
レーシングワールド(カメラマン)Woody Leungさん(以下Woody)
東方日報(記者)Eric Sinさん(以下Eric)
■香港ヴァーズ
[Kit]
◎タリスマニック
○ハイランドリール
▲キセキ
本命は過去にこのレースで2勝を挙げているファーブル厩舎のタリスマニック。前走のBCターフでの勝ち方も素晴らしく、ここ数戦は安定した成績を残しています。2番手は世界の様々な競馬場で好成績を残しているハイランドリール。菊花賞馬のキセキも勝つチャンスはあると思います。
[Woody]
◎タリスマニック
○ハイランドリール
▲キセキ
今年に入って7戦3勝のタリスマニックが本命。BCターフを勝ったこともそうですが、とにかく実績が凄い。自信の本命です。ハイランドリールは昨年よりも状態が良くない気もしますが、ムーア騎手が乗ることが大きいですね。日本のキセキにも注目しています。前走の菊花賞は本当に強いレースだったと思います。どんなレースを見せてくれるか楽しみです。
[Eric]
◎ティベリアン
○キセキ
▲ハイランドリール
フランスのティベリアンが本命。実績もそれなりにありますし、メンバーの中で一番早く香港に入って入念な準備をしていました。状態も良さそうですし、ここで一発があるかもしれません。菊花賞で強い勝ち方を見せたキセキも勝つ可能性は十分にあると思います。一昨年の優勝馬・ハイランドリールも注目の一頭です。
[Amy]
◎ハイランドリール
○タリスマニック
▲キセキ
本命はハイランドリールです。2015年のこのレースの優勝馬で、シャティンコースは問題ありません。2017年も2つのG1レースを勝っているなど、実力は間違いなくメンバー随一です。対抗はタリスマニック。前走のブリーダーズカップ・ターフの優勝馬です。サラブレッドが最も素晴らしいレーシングパフォーマンスを見せられる4歳馬で、今がピークだと思います。日本のキセキも注目の一頭です。菊花賞を勝っていることから日本の3歳馬のトップクラスにいることは間違いありません。彼がシャティンコースに適応できるなら世界のトップホース達とも互角に戦えるはずです。
■香港スプリント
[Kit]
◎ミスタースタニング
○ラッキーバブルズ
▲アメージングキッズ
上位人気が予想されますが、勝つのはミスタースタニングだと思います。前哨戦では強い勝ち方を見せてくれていますし、状態もさらに上向き。勝つ要素が揃っています。実績上位のラッキーバブルズ、香港JCスプリント2着のアメージングキッズなど、他の香港馬も短距離での実力はあります。4つのG1レースの中で香港馬が勝つ可能性が一番高いのは香港スプリントでしょう。
[Woody]
◎ミスタースタニング
○ラッキーバブルズ
▲ブリザード
香港スプリントは地元・香港馬で決まると思います。その中でも香港JCスプリントを勝ったミスタースタニングを中心に、実績のあるラッキーバブルズ、日本のスプリンターズSにも遠征したブリザードの3頭で勝負です。
[Eric]
◎ミスタースタニング
○ラッキーバブルズ
▲ザウィザードオブオズ
香港のスプリント路線で一番強いミスタースタニングを本命。この路線で最も安定感のあるラッキーバブルズが対抗。総合的に見て、この2頭の勝負でしょう。穴馬としてはザウィザードオブオズ辺りが面白いと思います。香港馬が上位を独占しそうです。
[Amy]
◎ミスタースタニング
○アメージングキッズ
▲ディービーピン
現在2連勝中のミスタースタニングが中心になります。現在は5歳でこの馬自身の充実期に入っています。シャティンでは1200mのG2を2つ勝っている実績もありますし、あっさりと勝ってしまう可能性も十分にあると思います。昨年のこのレースで4着、香港JCスプリントで2着に入ったアメージングキッズが2番手評価。3番手は香港JCスプリント3着のディービーピン。香港JCスプリントの上位3頭で行きたいと思います。
■香港マイル
[Kit]
◎ビューティーオンリー
○シーズンズブルーム
▲ヘレンパラゴン
今週の天気はずっと晴れで、速い馬場になるのは必然的。そうなるとビューティーオンリーが最有力になります。ここ数戦は勝ち星に見放されていますが、馬自身のコンディションも良いので、大一番での復活を期待したいです。前哨戦を勝っているシーズンズブルーム、その2着のヘレンパラゴンが相手です。
[Woody]
◎ヘレンパラゴン
○サトノアラジン
▲ビューティージェネレーション
ヘレンパラゴンが本命です。前走の香港JCマイルでは2着に敗れましたが、悪い内容ではありませんでした。前走後も調子は良さそうなので本命にしました。安田記念を勝っているサトノアラジンも侮れません。ジョッキーがボウマン騎手に替わったこともプラス材料になると思います。3番手はここ数戦で力を付けてきたビューティージェネレーションです。
[Eric]
◎ビューティーオンリー
○サトノアラジン
▲シーズンズブルーム
今年の香港国際競走は良馬場で行われるはずなので、高速馬場が得意なビューティーオンリーは有利だと思います。状態も上向きなので2連覇を期待したいです。安田記念を勝っているサトノアラジンが対抗。3度目の香港遠征ということで馬も香港に慣れてきているので、過去2回よりも上位の成績を残せると思います。前哨戦を勝ったシーズンズブルームが3番手評価。
[Amy]
◎シーズンズブルーム
○ビューティージェネレーション
▲ビューティーオンリー
香港JCマイルを勝ったシーズンズブルームが本命。前走が初めての重賞制覇でしたが、実力を付けてきている1頭です。そして、なにより香港を代表するモレイラ騎手がこの馬を選んだということも大きいです。ビューティージェネレーションが対抗。昨シーズンは香港クラシックマイル、香港ダービーで3着。今季はセレブレイションC、シャティントロフィーと重賞を連勝して波に乗っています。昨年の勝ち馬であるビューティーオンリーも徐々に復調してきているので要注意です。
■香港カップ
[Kit]
◎ワーザー
○ステファノス
▲ポエッツワード
本命はワーザーです。2000mはワーザーにとってベストの距離。2016年のQEⅡではラブリーデイ、ヌーヴォレコルト、サトノクラウン、ハイランドリールといったG1ホースに勝っています。ここでも中心になる存在です。日本でも惜しいレースが続いているステファノスが対抗。3番手は英国のポエッツワードを推します。
[Woody]
◎ポエッツワード
○ワーザー
▲ステファノス
香港カップはポエッツワードの勝利が濃厚だと思います。11戦全てが4着以内と安定感は抜群。ヨーロッパのG1でも必ず上位に入る実績はメンバーの中でもナンバー1。強い競馬を見せて欲しいです。地元のワーザーも、もちろん期待したいです。2000mは彼の得意距離なので好レースを見せてくれるでしょう。ステファノスは惜しいレースが続いていますが、ボウマン騎手に乗り替わることで、今まで以上の結果を出せるかもしれません。
[Eric]
◎ワーザー
○ネオリアリズム
▲タイムワープ
シャティンの2000mという舞台ではワーザーが間違いなく香港最強でしょう。前哨戦も堂々の勝利で、ここまでの調整も万全。文句なく大本命です。QEⅡCを勝っているネオリアリズムも期待していいと思います。ワーザーに勝っている馬なので、チャンスは大きいです。4歳のタイムワープは徐々に力を付けてきた上がり馬です。これから、さらに強くなっていく感じもするので、ここで勝っても不思議ではありません。
[Amy]
◎ワーザー
○タイムワープ
▲ネオリアリズム
2000mと言えばワーザーです。シャティンのこの距離では5戦4勝。前走の香港JCカップを勝って調子も上がっています。その香港JCカップでワーザーの2着に迫ったタイムワープも注目の一頭。今までは1600m前後の距離で走っていましたが、2000mの前走で結果を残せたことで新たな距離適性を開拓しました。彼のパフォーマンスはこれから、さらに良くなるでしょう。日本のネオリアリズムも有力です。春にQEⅡを勝っているように、この距離・コースは得意です。モレイラ騎手との相性も良いようなので、ここでも期待できます。