香港調教馬のレベルアップへ、新トレセンの坂路に期待寄せる調教師たち

2018年02月15日 04:09

 中国本土で今年8月に開場する従化区トレーニングセンター(CTC)に芝の坂路コースが設置されることになり、香港ジョッキークラブが公式サイトで概要と調教師の反応を紹介している。

 現在、香港ではシャティン競馬場の芝コースとオールウェザーコースで競走馬の調教が行われているが、CTCではこれらと同様の2コースに加え、向正面に当たる位置に坂路が増設されることになった。

 その坂路は全長1100mに及び、1000mまで1.5%の勾配、残り100mは平坦となる。造成に際しては騎手や調教師たちにも意見を求め、走路には芝が採用される。

 W.ソー調教師は香港のホースマンの将来を決定づけると、坂路に大きな期待を寄せる関係者の一人。「スペースの関係もあってこの類の施設は香港に存在しなかったし、とてもエキサイティングだね。日本や英国、オーストラリアにも坂路施設があるから、香港の調教師が使えるようになるのは大きい。どんなことになるか楽しみだよ」と待ち切れない様子だ。

 また、リーディング9回を誇るJ.サイズ調教師は「坂路が使えるようになるのは香港の調教師に良いことだろうね。芝にするのも適正な判断ではないかな。使ってみてからになるけど、私の考えとしては理想的だと思う。ハッピーバレーとシャティンの芝は良く手入れされているから、(香港ジョッキー)クラブは坂路の芝も整備できるはずさ」と期待を込めていた。