数々の名牝知るスチュアート師、牝馬初のドバイWC制覇へ期待
2018年02月22日 03:32
過去に牝馬の優勝例がないドバイワールドカップに、今年はD.スチュアート調教師がフォーエバーアンブライドルドを挑戦させる。米競馬メディアの『bloodhorse.com』は数々の名牝で一流牡馬を撃破したスチュアート師の実績とともに、フォーエバーアンブライドルドの現状について報じている。
スチュアート師は名伯楽D.ルーカス調教師の助手として、1988年に牝馬ながらケンタッキーダービーを制したウィニングカラーズや、ホイットニーハンデキャップで牡馬を破り、年度代表馬(1986年)にも輝いたレディーズシークレットの育成において重要な役割を担った。
調教師としてのスチュアート師は、ブリーダーズカップディスタフの覇者アンブライドルドイレイン(2001年)やケンタッキーオークス馬レモンズフォーエバー(2006年)を輩出。そして、その娘のフォーエバーアンブライドルドでドバイWC制覇へ虎視眈々だ。
フォーエバーアンブライドルドは、アンブライドルドイレインや昨年のドバイWC覇者アロゲートと同じくアンブライドルズソングの産駒。彼女はG1馬アンブライドルドフォーエバーの妹でもある。それゆえに、スチュアート師はアンブライドルズソング産駒の活躍馬たちに比肩するほどの期待を寄せ、かつて自身が携わったウィニングカラーズやレディーズシークレットらの名牝とも、フォーエバーアンブライドルドは甲乙つけがたいと評している。
フォーエバーアンブライドルドは昨秋のBCディスタフ制覇後、12月中旬に1度追い切られただけで、その動向に周囲も気を揉んでいた。しかし、2月3日から約1週間隔で時計を出しはじめ、スチュアート師も馬場が凍結した日とクリスマスを除き調教を休んではいないと順調な調整過程を明かしている。
6歳牝馬は本番10日前に出発し、自身初となる10ハロン戦(ドバイワールドカップ)に臨む予定だ。9ハロンでは通算8戦5勝を記録しており、スチュアート師は走ってみなければ判らないと断りを入れた上でなお、フォーエバーアンブライドルドはスタミナ豊富で距離延長を好むと前向きに捉えている。