ジャスティファイが電撃引退 無敗で米三冠を制す

2018年07月26日 10:45

 現地25日、今年の米クラシック三冠を無敗で制したジャスティファイの現役引退が決まった。

 B.バファート厩舎から2月にデビューしたジャスティファイは、無傷の4連勝でケンタッキーダービーを制覇。2歳時に未出走だった馬のダービー制覇は1882年のアポロ以来136年ぶりの快挙で、デビューから4戦目での勝利は2008年のビッグブラウンに続き過去100年で2頭目の記録となった。

 ジャスティファイはさらに二冠目のプリークネスステークスを制し、6月のベルモントステークスも逃げ切り勝ち。史上13頭目、デビューから無敗の馬としては史上2頭目となる三冠を達成した。しかし、その後は脚部不安を発症。今月になってからも調教後に足首に問題が生じるなどしていた。

 同馬を共同保有するウィンスターファームのE.ウォルデン氏は、「ブリーダーズクラシックで彼のキャリアを締めくくりたかった。今後はクールモアへ売却する可能性もあるが、まだしばらくは決まらないだろう」とコメント。

 また、バファート調教師は「足首に不安を抱えていた。誰もが再び走る姿を見たいと思っていたが、彼を完ぺきに仕上げることこそが私の責任だ。今後60日から90日はなければ、それが可能と確信できない」と語り、ブリーダーズCに間に合わないことで、この時点での引退発表となったことを明かしている。

 三冠戦でジャスティファイの手綱を取ったM.スミス騎手は、「ジャスティファイに乗っている間は、負けると思った瞬間は一度もなかった」などと相棒をたたえ、「彼はまさしく神からの贈り物だった」と語っている。