豪州移籍のカシアス、ジ・エベレスト出走目指して現地初戦へ

2018年08月30日 11:20

 函館2歳ステークスを勝つなど日本で活躍後、豪州の馬主グループに購入されたカシアスが、現地9月1日のG3ザヒース1100ステークス(コーフィールド競馬場、芝1100m)で移籍初戦を迎える。カシアスは現地デビューを控えた今週初めに馬名変更が発表され、豪州では「ケモノ」の名前で戦うことになった。

 現地29日付けの豪競馬メディア『racenet.com』によると、ジ・エベレストの出走枠はまだ2枠が宙に浮いた状態となっており、ケモノを管理するD.ウィアー調教師には出走枠保有者に対してアピールしたい意向があるという。

 ただし、ウィアー師は「ジ・エベレストの出走枠保有者には彼の2戦目や3戦目に注目してもらえれば十分といったところで、土曜日(9月1日)が全てとは思っていないんだ」「彼を仕上げ切ってはいないから。しっかり走ってくれるだろうし、凄く能力の高い馬ではあるけど、初戦から最高の状態を見られるというものでもないさ。その先に期待しているんだ」と移籍初戦は試走の意味合いが強いことをうかがわせている。

 なお、日本から豪州に移籍して同じくウィアー師が管理するブレイブスマッシュは、今年のジ・エベレスト出走枠を確保済み。昨年のブレイブスマッシュはケモノと似たような過程からジ・エベレスト出走権利を確保して3着に好走した。