豪州に移籍したトーセンバジル、メルボルンCへ向けマイルG1から第一歩

2018年09月13日 11:30

 日本から豪州に移籍し、G1メルボルンカップを目指しているトーセンバジルが、現地15日のG1マカイビーディーヴァステークス(フレミントン競馬場、芝1600m)で初戦を迎える。マカイビーディーヴァSには同馬を含む12頭が名乗りをあげ、ヒューミドールをはじめ、ハッピークラッパーやブラックハートバート、ケメンタリら多数のG1勝ち馬が相手となる。

 現地12日付けの豪競馬メディア『racing.com』によると、トーセンバジルを共同所有するO.ケイル氏は「トーセンバジルの豪州初戦にはワクワクしているけど、彼にマイルは短いと思うので無事にゴールしてくれればというところです。大負けしなければ順調に来ているということでしょう。彼は2400mでこその馬なので、この相手に差のないレースをできれば十分ですよ」と、ひとまず結果は度外視の考えを打ち明けている。

 また、ケイル氏は同日のG2ボビールイスクオリティ(芝1200m)にケモノ(カシアスから改名)も出走させる予定。ケモノは移籍初戦となった前走で7着に終わったが、ケイル氏は「ケモノは2戦目になりますが、我々からすれば初戦みたいなものです。前回は時期尚早でした。追い切り2本と(バリア)トライアル1回だけでしたから、高望みしていたかもしれません」と仕切り直しを強調した。

 さらに、同日の最終レースではダノンロマンも現地デビューさせる考えだが、ケイル氏は「彼はまだ4戦しかしていない若駒です。来年に期待して彼を買いましたが、春に数戦させて鍛えるつもりです」と狙いを明かしている。