英セントレジャーはキューガーデンズが完勝、無敗牝馬ラーティダーに隙を与えず

2018年09月16日 11:30

 英クラシック三冠の最終戦セントレジャー(3歳牡・牝、芝14.5ハロン)が現地15日にドンカスター競馬場で行われ、中団を追走したキューガーデンズが残り1ハロンを前に抜け出し、背後でマークした1番人気ラーティダーの追撃を2馬身1/4差封じて完勝した。

 さらに4馬身1/2離れた3着にサザンフランスが続き、英ダービー2着馬のディーエックスビーは勝ち馬から9馬身差の4着まで。前哨戦のグレートヴォルティジュールステークスを制して臨んだオールドペルシアンは5着に終わった。

 キューガーデンズは7月のパリ大賞に続く2度目のG1制覇で重賞は通算3勝目。昨年のカプリに続き英セントレジャー連覇となったA.オブライエン調教師は「これ以上の幸せはないね。彼の成長は本当に素晴らしい。彼には長距離がいいと考えてきたし、今回の距離は合うと思ったんだ」と喜びのコメントを残し、殊勲のR.ムーア騎手とともに愛チャンピオンステークスが行われるレパーズタウン競馬場へ足早に移動した。

 なお、初黒星を喫したラーティダーのJ.ゴスデン調教師は「彼女は素晴らしいレースをしたよ。フランキー(デットーリ騎手)が言うように、今回が彼女にとって初めての真剣勝負だったのだしね。残り3ハロン標識では“入着もない”という感じだったけど、持ち直して格好をつけた」と初重賞で強豪たちに食い下がった内容を高く評価。「リフレッシュして英チャンピオンズデーのフィリーズ&メアズステークスに使ってから来年に備える」と今後のプランを明かしている。