英2歳G1チェヴァリーパークS、フェアリーランドが吉田勝己氏の所有馬を抑える

2018年09月30日 12:08

 2歳牝馬による英G1チェヴァリーパークステークス(芝6ハロン)が現地29日にニューマーケット競馬場で行われ、馬群の外目から伸びたフェアリーランドがノーザンファームの吉田勝己氏の所有馬ザマッケムビュレットをクビ差抑えて勝利を収めた。

 1/2馬身差の3着に勝ち馬と同じA.オブライエン調教師のソーパーフェクトが続き、前走の仏G1モルニー賞勝ちで1番人気に推されたプリティポリーアンナは、さらに1馬身差の4着に終わった。

 コディアック産駒のフェアリーランドはデビュー3戦目にロイヤルアスコット開催のG3アルバニーステークスで初黒星(3着)。2か月の休養を挟んだ前走のG2ロウザーステークスで重賞初制覇を飾り、今回でG1初制覇となった。

 オブライエン師は「うれしいね。彼女はヨーク(前走)から前進するだろうと思っていたし、やってくれた」と喜ぶと、「彼女は距離をもつだろうし、たぶんマイルもこなすと思っているけど、スピード不足という訳ではない。気持ちが大らかでリラックスしているんだ。恐らく今季は走らせることもないだろう」と、来春のクラシックシーズンに備えることを明かした。

 また、2着のザマッケムビュレットは前走に続きフェアリーランドに惜敗となったが、B.エリスン調教師はブリーダーズカップ遠征を示唆。「彼女は走るごとに成長しているね。オイシン(マーフィー騎手)は、彼女にはマイルが必要と強調している。オーナーたちの意向を聞くとするよ」とコメントしている。