【凱旋門賞 現地情報】バリー師、クリンチャーに「実際に見ていて良い状態」

2018年10月05日 13:00

 現地7日に仏パリロンシャン競馬場にてG1凱旋門賞(芝2400m)が行われ、日本からクリンチャー(牡4歳、宮本博厩舎)が参戦する。クリンチャーの滞在厩舎であり、自らも今季の仏ダービー馬スタディオブマンを凱旋門賞に出走させるフランスの名伯楽P.バリー調教師に今回の凱旋門賞について話を伺った。

「スタディオブマンが前走の愛チャンピオンSで5着という結果には満足していません。丁度、スタディオブマンの前で加速していく馬がいて怯んでしまったかな…。それでも着順の割に内容は悪くなかったと思っています。

馬の状態も良く、距離は2400mに伸びますが期待はしています。相手関係はもの凄く強くなりますが、この馬も良い走りを見せられるでしょう。レースでは通常通りのブリンカーを装着します。良いペースで走ってくれる馬の後ろに付けられれば理想的。それで終いの脚を活かせればと思います。パスキエ騎手も経験があるジョッキーなので、レースの中で上手くやってくれるでしょう。馬も良い状態になっているので、あまりプレッシャーをかけずにレースまでこの状態をキープするよう、いつも通りにいきたいと思います。

馬場に関しては、この後の予報に反して大雨でも降らなければ問題はないと思いますが、それ以前に元々の馬場状態(天候によるものではなく、現パリロンシャンの芝の生え方など)の方が気になります。

警戒している馬は当然、ディフェンディングチャンピオンのエネイブル。今年上がってきたシーオブクラスも強力なので、今年は今のヨーロッパで強いと言われるメンバーが揃う凱旋門賞だと思います。

ウチの厩舎にいる日本のクリンチャーも実際に見ていて良い状態になっていると感じます。フォワ賞の時よりも馬体も良く見えています。日本の厩舎スタッフは皆さん優しいですし、良い雰囲気でいてくれるので、是非またウチの厩舎を使ってもらいたいと思います」