英G1スプリントカップ（3歳以上、芝6ハロン）が現地7日にヘイドック競馬場で行われ、馬場の中央付近を先行したハローユームザイン（1番人気タイ）が残り1ハロンを切って先頭に立ち、後方から内ラチ近くを伸びた昨年の優勝馬ザティンマン（4番人気タイ）を1/2馬身抑えた。

　2馬身離れた3着争いを6番人気のドイツ調教馬ヴァルトプファドが制し、3頭が分け合った1番人気のうちドリームオブドリームズは8着、カーディムは最下位の11着に沈んだ。

　ハローユームザインは3度目の重賞勝ちでG1初制覇。G1初挑戦の前走はコモンウェルスカップでアドヴァータイズの3着に敗れたが、宿敵は馬体の異常でテンソヴリンズとともに直前で回避した。

　3歳馬ハローユームザインのK.ライアン調教師は、前走後に将来を見据えて大事に使っていく方針を固めたことを打ち明け、「彼は若く体の大きな馬だ。先のことばかり考えても仕方がないが、彼は大人びてきているし、来年はさらに強くなる」「年内はアスコットのチャンピオンズデーでもう1戦し、その後は来年に備えるつもり」と明かした。