コックスプレートの出走枠めぐり明暗、実績馬ヒューミドールは“落選”

2019年10月23日 11:31

 日本からリスグラシューとクルーガーが出走する豪G1コックスプレート(現地26日)の出走枠をめぐり、主催者サイド内でギリギリの判断が行われていた。豪競馬メディアの『racing.com』が同22日付けでレーシングヴィクトリア上級GMのG.カーペンター氏による説明を報じている。

 カーペンター氏は最大14頭で争われるコックスプレートの出走枠について、最後の2枠の割り当て候補をキャステルヴェキオ、テアカウシャーク、ヒューミドールの3頭に絞り、カーペンター氏とムーニーバレー競馬場の委員会メンバーの合議によって、キャステルヴェキオとテアカウシャークに決定したと明かしている。

 そのうち、キャステルヴェキオは国内最高の2歳マイルG1のひとつであるシャンペンステークスで勝利しており、2000mのG1スプリングチャンピオンステークスでも入着していることを評価。3歳馬には馬齢重量戦における魅力があり、3歳で優勝したソーユーシンクやシェイマスアワードの直近2頭と比較しても、キャステルヴェキオの戦績は現時点で上回っていることに疑いの余地なしとしている。

 また、テアカウシャークは1600m以上でレース経験がなく、G1も未勝利ではあるものの、レーティング117は昨季のニュージーランド最高と国際的に認知されている点を指摘。そして、前走のエプソムハンデキャップ(2着)は勝ち馬のコールディングより4kg重いハンデを負担しており、レーティングも118に達したと話している。

 なお、補欠1位に回されたヒューミドールについては今季の始動戦から結果が振るわず、最高の状態を取り戻していないと判断。前走のコーフィールドステークスでは3着以上を期待したものの5着に終わり、ここ1年のレーティングは113に過ぎないと評価した。カーペンター氏は過去のパフォーマンス(ヒューミドールはコックスプレートで2018年に3着、2017年も2着)が、将来の出走枠を必ずしも保証するものではないと付言している。