名騎手から転身したムルタ師、メルボルンCの有力3歳馬に懐疑的な見解

2019年10月30日 11:29

 現役時代にA.オブライエン厩舎の主戦を務めるなど、G1レース106勝の名騎手として鳴らしたJ.ムルタ調教師が、豪G1メルボルンカップの前売り上位人気に推されている3歳馬のコンスタンティノープルに対して懐疑的な目を向けている。

 現地29日付けの豪競馬メディア『racing.com』によると、ムルタ師はコンスタンティノープルの前走(コーフィールドカップ4着)を不運だったとする一方、同馬は常にツキに見放されていると評価。メルボルンCを勝つためには闘争心や前向きさ、距離適性など、あらゆる物が必要なものの、ムルタ師はそれらのどれか判然としないながら、コンスタンティノープルには不足があると指摘している。

 コンスタンティノープルは今年2戦目のG3ガリニュールステークスを1番人気で勝利。しかし、前後の4戦は1番人気での2敗を含めて2着に敗れている。いずれもレース前に発汗し、折り合いを欠くなど若さを見せていたが、メールドグラースの1.4馬身差でゴールした前走はブリンカー装着で落ち着きを見せた。

 そのムルタ師は2014年のメルボルンCにミューチュアルリガード(14着)とロイヤルダイアモンド(20着)の2頭を送り込んだことがあり、今年の主役にはメールドグラースとサザンフランスを挙げている。