ヤングラスカルが復活の狼煙、香港ヴァーズを足掛かりに世界転戦へ
2019年11月06日 15:01
昨年の英ダービーで3番人気の支持を集めるなど世代をリードしたヤングラスカルが、現地4日にケンプトン競馬場で行われたリステッド競走(オールウェザー12ハロン)で、2着のロクスリーに3馬身差をつけて快勝。昨年10月27日のG3セントサイモンステークス以来、1年ぶりの白星を手にした。
セントサイモンS勝ちで3歳シーズンを締めたヤングラスカルは、今季の飛躍を期待されたものの4月からの復帰2戦で精彩を欠いた。「彼は才能ある馬だけど、どういう訳か春は道に迷ってしまった」と当時を振り返るW.ハガス調教師は、その後に与えた長期休養と去勢手術が効果てき面だったと話している。
そして、「夏場に休養させて、香港ヴァーズに招待してもらうことが希望だった。それからオーストラリアへ行って、ランヴェットステークスからシドニーカップへ向かうんだ」とプランを披露。「彼は去勢されてるし、我々は賞金を求めて世界を巡るつもりさ」と積極的にレース選択していく考えを明かした。
その一方で、サウジアラビアの新設ハンデ戦(芝15ハロン、賞金250万ドル)も非常に魅力的で迷える心情を吐露。「それもいいね。ドバイシーマクラシックやドバイゴールドカップもあるし」と、様々な選択肢があることを示唆している。