名牝ウィンクスの冠レース、豪州にまた一つ誕生

2019年12月04日 11:35

 豪州史上最長の33連勝を達成するなど、数々の記録を残して4月に引退した豪州の名牝ウィンクスの名を冠した重賞レースが新たに創設されることになった。現地競馬メディアの『racing.com』が3日付けで報じている。

 クイーンズランド州のサンシャインコースト・ターフクラブは3日、これまで冬開催に3歳限定のG3サンシャインコーストギニー(芝1600m)として行われてきたレースを、ウィンクスギニーに改名すると発表。同クラブのJ.ミラーCEOは、ウィンクスの連勝記録がサンシャインコースト競馬場から始まったことを理由に挙げ、賛同してくれたオーナーたちに感謝するとともに、レース名の恒久使用を明言している。

 ウィンクスは2015年のサンシャインコーストギニーを皮切りに、2019年のクイーンエリザベスステークスで引退するまで33連勝を達成。その中にはコックスプレート4連覇などG1レース25勝が含まれている。

 なお、ウィンクスの名を冠したレースはランドウィック競馬場のG2ウォリックステークスが、G1昇格する際にウィンクスステークスと改められたのが第1号。これでニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州で馬名が採用されたことになるが、1頭の馬が2つの州でレース名になったのは、コックスプレート3連覇の名馬キングストンタウン(G1キングストンタウンクラシック=ウエストオーストラリア州アスコット競馬場、G3キングストンタウンステークス=ランドウィック競馬場)に次ぐ2例目となった。