名種牡馬シャマーダルが死去、昨年の欧州2歳王者ピナトゥボら輩出

2020年04月17日 12:16

 現役時代に仏クラシック二冠を制し、種牡馬としても世界中で活躍馬を送り出したシャマーダルが健康状態の悪化によって死去した。18歳だった。

 ジャイアンツコーズウェイ産駒のシャマーダルはM.ジョンストン厩舎の所属場としてデビューし、2歳時の2004年に英G1デューハーストステークスなどを無傷の3連勝。3歳からはS.ビン・スルール調教師の元へ転厩し、唯一のダート戦だったUAEダービーこそ9着と崩れたものの、その後は仏2000ギニー、仏ダービー、セントジェームズパレスステークスとG1を3連勝して引退した。

 アイルランドで種牡馬入り後は、仏ダービー馬ロペデヴェガ、香港マイル覇者エイブルフレンド、キングズスタンドステークスなどを制した短距離王ブルーポイントなどを輩出。今年の3歳にも昨年の欧州最優秀2歳牡馬ピナトゥボと仏G1モルニー賞などを制したアースライトと、2頭のクラシック有力候補がいる。また日本ではライトオンキューが昨年のG3京阪杯を勝っている。