豪G1SAダービーは人気通りの決着、ロシアンキャメロットが北半球産馬として初の快挙

2020年05月10日 07:56

 G1サウスオーストラリアンダービー(3歳、芝2500m)が現地9日にモーフェットヴィル競馬場で行われ、最後方を追走した1番人気のロシアンキャメロットが最終コーナーから捲り気味に末脚を炸裂させて快勝した。

 1.8馬身差の2着に中団後方から馬群の外を回った2番人気のダラサン、さらに1馬身差の3着には中団の内ラチ沿いから進出した3番人気のウォーニングが入線し、上位3頭は人気通りの決着となった。

 アイルランド生まれのキャメロット産駒ロシアンキャメロットは重賞初挑戦でG1勝ち。同馬は2017年3月29日に誕生したため、南半球産で2016年生まれのダラサンより172日、ウォーニングより180日と、成長度合いで半年遅れの不利を克服しての戴冠となった。

 レーシングヴィクトリアのG.カーペンターGMはレース後に自身のツイッターを更新し、豪州では1855年以降にヴィクトリアダービーをはじめ「ダービー」とつくレースが計852回行われてきたが、ロシアンキャメロットの勝利は北半球産馬として初の快挙と称賛している。

 なお、新型コロナウイルス対策の移動制限により、主戦のD.オリヴァー騎手に代わってJ.アレン騎手がロシアンキャメロットの鞍上を担ったが、同騎手はレース序盤の不注意騎乗により5月27日までの騎乗停止処分を受けた。