ストラディバリウスが史上初の英G1グッドウッドC4連覇、今後は凱旋門賞を視野に

2020年07月29日 14:21

 欧州長距離王のストラディバリウスが現地28日に英グッドウッド競馬場で行われたG1グッドウッドカップ(3歳以上、芝16ハロン)に圧倒的人気を背負って出走。ラチ沿い4番手キープから直線に向くと進路がふさがる苦しい形になるも、残り1ハロンで開いたスペースから一気に抜け出して史上初の4連覇を達成した。

 1馬身差の2着に3番人気のネイエフロードが逃げ粘り、2番人気の愛ダービー馬サンティアゴは2番手追走からさらに1馬身1/4差の3着に終わった。

 ストラディバリウスは3連覇を果たした前走の英ゴールドカップと合わせて通算7度目のG1制覇。それらを含み重賞は通算14勝目とした。

 L.デットーリ騎手は「サンティアゴが最大の脅威だと思っていたから彼の後ろを取りにいったんだ。最初は(フーデアーズウィンズの)トム(マーカンド騎手)がそこにいたけど、どうにか(サンティアゴの)ライアン(ムーア騎手)の後ろを取れたし15ポンド(約6.8kg)の斤量差を考えたよ。彼はほぼ思ったように乗れていただろうし、恐らく残り4ハロンに勝負をかけようとしていた」「ところが2ハロンの上がり勝負になって、馬群にちょっと包まれたけど、上がり勝負になればストラディバリウスのものだからね」と直線の攻防を振り返っていた。

 また、J.ゴスデン調教師は「フォワ賞に行こうと思うから彼を9月中旬までリフレッシュさせる。内容が良ければ凱旋門賞へ行くよ」とストラディバリウスの今後に言及。「両方に出走できればと思うが、このゲームはコーナーにバナナの皮が落ちているものだからね」と、独特の表現でプランが流動的なことも念を押している。なお、大手ブックメーカーの『ベットフェア』と『ベットウェイ』は、凱旋門賞におけるストラディバリウスの前売りオッズを15倍に設定している。