仏ダービー馬ミシュリフ、G2ギヨームドルナノ賞でライバルたちを返り討ち
2020年08月16日 10:02
現地15日に仏ドーヴィル競馬場でG2ギヨームドルナノ賞(3歳、芝2000m)が4頭によって争われ、仏ダービーの上位3頭が再び激突。ダービー馬ミシュリフが先行する2頭と前後するように追走すると、早めのスパートから外ラチ近くを4馬身1/2差突き抜けて圧勝した。
中盤まで先頭のザサミットが最終コーナー3番手から直線中央に進路を取り、最後方でミシュリフをマークしていたヴィクタールドラムとの2着争いをアタマ差で制した。
ミシュリフは仏ダービー以来の実戦で2度目の重賞制覇。2月のサンバサウジダービーカップで日本のフルフラットの2着に敗れた後は英国に帰国し、ニューマーケット競馬場でのリステッドから3連勝としている。
ミシュリフを勝利に導いたL.デットーリ騎手は『Sky Sports Racing』の取材に対して「彼は柔らかい馬場を好む馬だからね。仏ダービーのラストも力強かったから、残り600mで“捕まえに来いよ”と言ったんだ」と得意の道悪(この日は不良馬場)で完勝をアピール。「英チャンピオンステークスや凱旋門賞、彼はあらゆる大レースで戦える」「(12ハロンまで)距離はもつようになると思う。現時点では10ハロンがピッタリかな」とミシュリフの今後を占った。
なお、この勝利を受けて英ブックメーカーの『パディーパワー』と『ベットフェア』は、凱旋門賞におけるミシュリフの前売りオッズを13倍に切り下げた。
また、デットーリ騎手はフランスでの騎乗により英国へ帰国時に14日間の隔離が必要になるが、このままフランスに滞在して2歳G1モルニー賞(22日)に騎乗する意向を明かしている。