マジカルがG1愛チャンピオンSを連覇、本命ガイヤースを徹底マークで撃破
2020年09月13日 08:22
G1アイリッシュチャンピオンステークス(3歳以上、芝10ハロン)が現地12日にレパーズタウン競馬場で行われ、2番人気のマジカルが逃げる圧倒的人気のガイヤースを徹底マークすると、直線一杯に競り合って3/4馬身ねじ伏せた。
さらに1馬身1/4差の3着に後方から直線勝負の5番人気アーモリーが続き、3番人気のソットサスは上位2頭から離れて4番手を追走するも、アーモリーとの追いくらべに短アタマ差後れて4着まで。4番人気のジャパンはマジカルとともにガイヤースをマークしたものの、直線半ばから失速して6頭立ての5着に沈んだ。
マジカルは自身と同じくA.オブライエン調教師が管理したディラントーマス(2006、2007年)に続き史上2頭目の愛チャンピオンS連覇を達成。7度目のG1勝ちで重賞は通算11勝目とした。
オブライエン師は「ヨーク(ガイヤースの2着に敗れた前走の英インターナショナルステークス)の後も我々は気持ちが乗っていたよ。彼女にできることが解ったんだ。ヨークで彼女の好きに走らせたら少し集中力を欠いて、他馬が来たら気を取り直したのだけど、その時にはレースが終わっていたんだ」「彼女は(周りに)馬を置いて集中させた方がいい。今日のシーミー(ヘファナン騎手)は巧く乗っていた。ウィリアム(ビュイック騎手=ガイヤース)がリードを広げようとすれば、シーミーは彼女の集中を切らさないためについていく。素晴らしい騎乗だった」と殊勲の鞍上を評価していた。
なお、オブライエン師はマジカルの今後について、馬主の意向次第としながら凱旋門賞や同日のオペラ賞を挙げ、ブリーダーズカップも有力とコメントしている。