凱旋門賞は第2回登録取消を経て15頭に、道悪巧者テレキャスターが無念の回避

2020年09月30日 14:18

 現地29日、凱旋門賞(10月4日)の第2回登録取消が締め切られ、出走予定馬は前日に発表された22頭から下記の15頭まで絞られた。

ペルシアンキング
ロイヤルジュリアス
ウェイトゥパリス
ジャパン
ソヴリン
ストラディバリウス
ソットサス
エネイブル
ディアドラ
ゴールドトリップ
シャシュナック
インスウープ
モーグル
ラービアー
ラブ

 回避した7頭の中にはH.モリソン調教師のテレキャスターが含まれ、29日になって体調に異変を来した模様。同馬は前走で道悪のドーヴィル大賞を6馬身半差で圧勝したが、パリロンシャン競馬場周辺は前夜から3.5ミリの降雨があり、現時点で馬場は不良に相当する状態となっている。今後もぐずついた空模様が続くと予報されており、好機を逃すことになった関係者は大きなショックを受けている。

 馬主グループのM.ウェインフェルド氏は「残念でならないが、馬には起こり得ることだ。今朝の彼は100%の状態ではなかった」「我々は愕然としている。深刻すぎるものではないが、不運の法則ってやつさ」と落胆。「彼は英チャンピオンステークスに登録してある。獣医師の診断を聞いておらず、出走させるかは分らない。問題点を知る必要がある」とコメントし、併せて来年以降も現役続行の意向を明かした。

 テレキャスターの他にはJ.ゴスデン厩舎のロジシャンやJ.オブライエン厩舎のバックハーストらが回避。前売り上位人気馬は全て残り、30日には英ダービー馬サーペンタインが追加登録すると見られている。