【凱旋門賞】地元のソットサスが昨年の雪辱、3勝目狙ったエネイブルはまさかの6着
2020年10月05日 00:40
第99回凱旋門賞(3歳以上、芝2400m)が現地4日に仏パリロンシャン競馬場で行われ、逃げ馬を前に見ながら2、3番手を追走した5番人気のソットサスが直線で混戦から抜け出すと、自身の背後から内を突いた4番人気インスウープの追撃をクビ差抑えて栄冠を手にした。勝ち馬の走破時計は2分39秒30(不良)。
さらに1馬身3/4差の3着に3番人気のペルシアンキングが逃げ粘り、地元のフランス勢が上位を独占した。史上初の3勝目を狙った1番人気のエネイブルは直線で勝ち馬の背後から伸び切れずまさかの6着に敗れ、僚友ストラディバリウス(2番人気)も道中並走から7着まで。日本のディアドラ(7番人気)は出遅れ気味の発馬から8着に終わった。
英ダービーを大逃げで制したサーペンタインらA.オブライエン調教師の管理馬4頭が直前で取り消し、逃げ馬不在の状況でゲートが開くと、ハナを切ったのは前走でマイルG1勝ちのペルシアンキング。背後の外にシャシュナック、内にソットサスで先行馬の隊形が決まり、ソットサスの背後にインスウープ、その横にエネイブルとストラディバリウスが並ぶ。ディアドラは最後方で向正面の坂を上った。
11頭は前後7、8馬身のひと固まりでフォルスストレートを通過すると、迎えた直線では残り400mから一斉にスパート。ソットサスが外へ切り替えにいくと前方のペルシアンキングは外にもたれ、直後にいたエネイブルと隣のストラディバリウスは、後方から大外を鋭く伸びてきたゴールドトリップにもふたをされる形になって行き場を失う。その間にソットサスが先頭に抜け出し、ペルシアンキングの内から追撃するインスウープを振り切った。
後方からの追走を余儀なくされたディアドラは、鞍上のJ.スペンサー騎手が直線で内を突きロスを最小限に防いだものの、ウェイトゥパリスをハナ差かわして8着が精一杯だった。
※人気は日本発売分